見えないものは「ないもの」?見えていないものを感じるための意識をセットしよう③
見えていることは、見えていないことと繋がっている
例えば「太っている、なにをしても痩せない」という悩みを持っている人がいたとして、目に見えているのは「太っている」という体型や、「ダイエットをしようとしている」という行動です。
しかし、その内側にはさまざまな原因や理由があります。
ところが、「見えていないもの」を意識する力を鍛えていないと、認知できないまま、見えているものに縛られて行動してしまいます。
痩せようとして食事を抜き、栄養バランスが崩れた生活をした結果、さらに体を壊してしまい、病院で検査をしたらそもそも太った原因はストレスから栄養バランスが乱れていたということは、よくある話です。
このように、見えていることは、見えていないことと地続きです。
「前を見たまま後ろに下がったら物にぶつかった」という現象に対して、「ぶつかった」ことに対してさまざまな対応を取るはずです。なににぶつかったのか振り返ったり、前へ戻ったり、「ぶつかった」ことの原因を探るため、認知しようとするはずです。
これは心でも同じことで、「思ったように結果が出せない」「目標を達成できない」という見えている部分に対し、「なぜそうなったのか」という見えていない原因をていねいに探る必要があります。
そして、見えていないものを認知できるようになると、本当の原因がわかるだけではないメリットがあります。
「力が足りない」「自分にはできない」という見えている部分に対し、実は見えていない部分で「そんなことは自分にはできるわけがない」と可能性を押さえていることに気付けるのです。
気付くことで、自分の可能性を引き出し、活力を得られるようになると、今まで見えていなかった、認知できていなかったために無駄にしていたエネルギーを、自分の力に変えていくことができます。