見えないものは「ないもの」?見えていないものを感じるための意識をセットしよう②
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能術(能力開発術)
目に見える世界と見えない世界
脳には大脳新皮質、大脳辺縁系、脳幹によって役割が異なり、どこが活発なのかは人によって異なります。そのため物事を捉えて考え、判断する能力のバランスも個々人で異なります。
大脳新皮質や大脳辺縁系が活発な人は、すばやく目の前の現象を捉え、なにが起きているのかを判断し、見える範囲でなにをするべきかを考えて行動に移すことが得意です。
一方で、脳幹の働きとのバランスが悪いと、見えない部分に「堪」が働きにくく、「思わぬ不測の事態」に浮足立ってしまうこともしばしばあります。
脳幹が活発な人はいわゆる本能的、あるいは直感的な能力に優れ、見えていないものを捉えて、反射的に適切な行動で対処するのが得意です。
一方で、大脳新皮質や大脳辺縁系とのバランスが悪いと、見えているものを緻密に捉えることが上手くできず、物事が大雑把になりやすい傾向があります。
この「理性・知性」と「本能」のバランスが崩れた状態を一言で表すならば、すなわち「感性が鈍い」状態といえます。
微細で緻密なバランスで保たれている人間の感性は、どちらかが強くなっていると、緻密さを失って微細な物事を捉えることができなくなってしまい、感性が低下して本来のパフォーマンスを発揮できなくなるのです。