見えないものは「ないもの」?見えていないものを感じるための意識をセットしよう③
管理者
能術(能力開発術)
見方を変え、切り口を変えることで、行き詰まりは案外解消する
目に見えている部分だけを見て、解決方法を模索しても、なかなか決定的な解決には至らないことは多々あります。
そこで、今まで通りのやり方で行き詰まっているという現実を一度素直に受け止め、「今まではこうだったから」「常識的に考えたら」と考える思考を捨てて、切り口を変える必要があります。
見えている部分は行き止まりでも、反対から見てみればいくらでも道があるということは、決して珍しいことではありません。
自分の中で「もうダメだ、手段がない」と結論を出さざるを得ない状況でも、違う切り口から見ている他の人からは「もっと簡単に解決できるのに、どうしてやらないのだろう」と思われていることは、案外多いのです。
そこで大切なのは、行き詰まりを感じて上手く見方が変えられないときには、人の言葉、意見、アドバイスに真摯に耳を傾けることです。
「今の常識と違う」と思って聞き流していたことも、まさにその「今の常識」で解決できないことに直面したとき、新しい知見を与えてくれるはずです。
自分は何も知らないのだという状況に素直になり、受け入れ、驕りを捨てて人の言葉を受け入れることで、自分には見えていなかった世界、見ようとしていなかった物事の側面に視野が広がっていきます。
そうやっていろいろな切り口で物事を切り分けることで、違う発想、着眼点が得られ、それまでの自分では想像も付かなかった方法で突破口を見いだすことができるのです。
人は可能性と能力の塊です。しかし、どれほどの可能性を持っていたとしても、それを上手く発揮できなければ、目の前にある問題を解決することすらできません。
(つづく)