「本当の自分」が見えてくる!なりたい自分と目標がわかる8つの質問
「なりたい自分」になるには「本当の自分」を認識し、そこに到達するための目標を立ててTODOを進めていくのが最適です。
さまざまなカウンセラーやセラピスト、教本などで語られていることは、間違いではありません。
しかし、大切な本質が見逃されています。それは、「自分がなりたい自分」も、「本当の自分だと思っている自分」も、実は認識できている顕在化された世界の話であるということです。
人間の意識には、顕在化している欲求、願望、記憶と、潜在化している欲求、願望、記憶の2つがあり、多くの人が前者しか認知できません。しかし、人間の行動の多くは無意識、無自覚の部分に縛られ、左右されています。
潜在化している意識を認知して「本当の自分」を知り、それを好きになることで、自分自身の可能性を広げていくことができます。
自分に自信が持てる目標を持つには、自分と向き合い見つめる必要があります。今回は潜在化されている「本当の自分」を探す8つの質問とテクニックを紹介していきます。
その目標は正しい目標?成長に必要なのは今の自分に適した負荷
なぜ「本当の自分だと思っている自分」ではなく「本当の自分」を探すために自分と向き合い、語り合わなければいけないのでしょうか。
それは正しい目標と成長に適した負荷を設定するには、「本当の自分」をわかっている必要があるためです。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、それは完全に正しくはありません。
成長するためには負荷が必要ですが、負荷をかけることが目標になってしまっては、ただ疲弊してしまいます。
成長は負荷を掛けている最中ではなく、そのあとの休息によって大きく進みます。休息している中で、心身を回復しながら振り返りをおこなうことで、初めて成長が得られるのです。
疲労困憊して振り返りもできないほどの無謀な目標や、その目標達成のための過負荷は、かえって逆効果になってしまいます。しかし、現代では過負荷な状態に置かれている人が多いのも事実です。
今の「本当の自分」を知っていれば、心や体を壊す無謀な目標を立てる事はありません。「なりたい自分」を目指すための自分に適した負荷を知るには、「本当の自分」がどんな姿なのかを認知することが不可欠です。
「本当の自分」を知ることで、自分が好きになり、エネルギーが湧いてくる
自分に自信を持ち、肯定するには、自分を知り、向き合い、自分自身に素直になる必要があります。
顕在化している意識の周りには、誰かへの嫉妬や、謙虚なつもりでの自己否定、あるいは自分の能力に対する過大評価、自分の可能性への過小評価、その他様々な「本当の自分」から遠ざかる要素があります。
これらに振り回されている状態のままなりたいと思っている自分は、本当に自分が目指したい自分ではないかもしれないのです。
自分自身に優しく誠実に、そして素直に行動することは、我儘で自分勝手とは違います。
自分に正直で誠実にあれない人は、自分以外の人にも正直で誠実にはあれません。心のどこかに不満を抱え、思い切り伸び伸びとお互いの関係を発展させ、可能性を発揮できないのです。
自分を振り回す要素を取り払い、素直な自分を見つけると、自分を主語にして行動することに自信が持てるようになります。
自信を持って行動することで自分を好きになると、心に行動するためのエネルギーが湧き、生きることにゆとりが生まれてきます。
そしてゆとりが生まれることによって、「自分はどうしたいのか」を知ることを通じて、「相手はどうしたいのか」を客観的に認知できるようになるわけです。
本当の自分はどんな姿?自分に問いかける8つの質問
潜在化している意識は、普段は無自覚、無意識ですが、なにかを判断しようと行動を起こした時に、自分の中に大きな影響を及ぼします。
この潜在化した意識を認知することは、なかなかできません。日常の中で無意識な行動を認知することが難しいように、無自覚な意識そのものを直接引き出すのは困難です。
通常はカウンセリングなどを通じて引き出していきますが、セルフコーチングのテクニックを使うことで「自分の中にはこんな要素がある」「今の自分はこういうことを感じている」という要素を、可視化できます。
以下の8つの質問を、一問につき1分程度で、直感で思いつく限り書いてみましょう。
直感は潜在意識が一番影響している部分なので、考え込まずに書くのがコツです。
- 今までで一番感動したことは?
- うれしくなるのはどんな瞬間?
- 悔しくなるのはどんな瞬間?
- 誰かに嫉妬するのはどんなこと?
- 寂しいと思うのはどんな時?
- 憧れの人は?どこに憧れる?
- ストレスを感じることは?
- 自分を好きだと思うことは?
答え終わったら、回答を見ていくポイントを解説します。
回答を見ていくポイント
まず、回答の中で頻繁に出てくる単語を見てみましょう。もっとも頻繁に出てくる言葉や要素が、今の自分が一番意識しているものです。
お金、人生、美容、仕事など、どの要素に関する答えが多かったのか分析することで、自分が生きる中で重きを置いている要素が見えてきます。
ここで大切なのは、ポジティブな言葉が良くて、ネガティブな言葉は悪いというわけではないという点です。
ネガティブな言葉も、その奥にあるのは自分自身の可能性を信じたい願望です。嫉妬を紐解くことで、その奥にある本当の自分を見出せば、自分の強みを磨くための理解に繋がり、より魅力的な人間なれます。
自己否定やネガティブな感情の裏側には、それに反発する無意識があります。潜在化している意識を読み解くには、自分の書き出した言葉に対して「なぜ?」を自分自身に問いかける必要があります。
自分自身を偽ることは、生きるエネルギーを奪ってしまう
回答をする中で浮かび上がる自分は、自分が思っている以上に「本当の自分」だと自分が認知していた姿とかけ離れているかもしれません。
それを知ることは、とても大切なことです。潜在化している意識を裏切り、自分自身の本音とかけ離れた行動を続けるには、莫大な精神力が必要になります。
本来は必要のない余計なエネルギーを消耗してしまうと、感情や欲求を制御しきれなくなってトラブルが起きたり、体を壊してしまい、生きるエネルギーが奪われてしまいます。
「本当の自分」を探すために自分と語り合う中で、自分の本音と向き合いながら、自分を偽らずに生きるための目標を探していきましょう。
本当の自分をコーチングすることで、なりたい自分へ導こう
自分への問いかけによって「本当の自分」が見えてきたら、なりたい自分になるためのコーチングをしていきましょう。
自分を知ることだけで止まってしまっては、自己管理はできても、なりたい自分に届くための成長には繋がりません。セルフコーチングによって、より理想の自分への成長を目指しましょう。
心が疲れた時は一休み!成長には必ず休息を!
成長のためには、負荷を掛けて頑張る時間よりも、質の高い休息を適切に取ることが重要です。心身に栄養を与えて適度に休むことで、自分の中で重ねた努力が整理され、次の目標に向かう活力になります。
休息を軽視すると、たとえ適切な負荷・痛みであっても、疲労が蓄積し、回復できなくなってしまいます。それは過負荷の状態となんら変わりません。
頑張ったらゆっくりと休みながら振り返りをし、自分の好きなことをして回復する時間を持つことで、人は大きく成長できます。
痛みや負荷は成長のためであって、自分を痛めつけるためにあるものではありません。
苦しさを感じたら「自分の成長のため」と思い込まず、本当にそれが正しいのかを振り返り、時には心や身体を傷つける痛みを遠ざけるのも大切です。
自分を知るための自己対話を通して、自分の目標を立てていこう
漠然とした憧れ、曖昧な目標では、走り続けてもゴールには届きません。自分を知るために「本当の自分」と話し合いながら、自分に適した目標を立てることが大切です。
他の人の意見や行動に振り回されず、自分がどうありたいかを大切に、目標に対してなにをすればいいかを考えていくことが、自分自身の可能性を最大に引き出し、なりたい自分になるための正攻法です。