「自分には才能も能力もない」と思う前にするべきたった一つのこと②
人間はハイテクノロジーな可能性の塊だと知ろう
人間は潜在的には莫大な可能性を持っています。
なぜなら、人間もまた大自然の一部であり、大きな宇宙の一部だからです。
そのため、人間も自然や宇宙が持つ可能性に匹敵するような可能性を持っているのです。
しかし、私達現代人は物質に依存する社会の中で、それを忘れてしまっているに等しい状態にあります。
そのせいで、私達は潜在的に持っているはずの大きな可能性を発揮できずにいるのです。
能術は、この可能性を引き出せる状況を作るためのきっかけ、ヒントをもたらします。
私達現代人は、自然の状態から大きく離れ、本来持っている能力と、発揮できている能力に大きなギャップを作ってしまっています。これが「現代」の実情です。
さて、ここで私達の現代を支える技術について少し焦点を変えてみましょう。
現代にはAIや仮想現実など、かつては空想の世界だった技術が実用化されて登場しています。
それを支えるのが、材料科学です。
この材料科学の大切な5つの要素を見ていきましょう。
その一つが半導体です。
半導体は世界の技術を左右する存在であり、経済的にも軍事的にも重要なポジションにある素材です。
他に、超電導、ナノテクノロジー、生体科学、高分子化学が材料科学に含まれる要素です。
さて、量子コンピュータから材料科学まで、モデルになっているのは一体なんだと思いますか?
実は人間です。
人間をテクノロジーで再現しようとすると、今挙げた量子コンピュータから材料科学まですべてが関係してくるのです。
ところが、人間とはテクノロジーとは対極の位置にあるローテクなものであるという認識があります。
私達人間はテクノロジーには到底及ばない存在であると考えているのです。
しかし、この認識が間違っているのです。
ロボットが人間の体の構造を元に作られているのはご存知でしょう。
ただ立ち上がり、バランスを取って歩き、物を潰さないように持つだけの、子供でもできる動作を再現するのに、私達は何十年もの歳月を費やしています。
VR、ARという仮想現実や拡張現実も、人間の視覚を再現したものですが、登場以来大きく技術が向上してもなお、未だに人間の持つ五感を超えるものは再現されていません。
(つづく)